東洋医学では流れが悪く滞りがちな血液を瘀血(おけつ)と呼んでいます。
瘀血は各種病気の発現に関与したり、多くの慢性病の隠れた原因になっていることがあります。特に腹部は血流量が多いため普段の臨床の中では腹部に瘀血症状がないかを触診して検査することが多いです。
腹部瘀血に関連する疾患としては、慢性消化器疾患、循環器疾患、婦人病、呼吸器疾患、泌尿器疾患、自律神経系の疾患、運動器疾患、冷え性、アレルギー、動悸などがあります。
日常生活で感じられる瘀血症状
1 屈んで靴を履くときや、中腰姿勢時に腹部に差し込まれるような痛みが走る
2 へそから斜め下に向かって指3~4横指の辺りに筋緊張や拍動を強く感じる
3 舌の汚れを感じる
4 舌の裏の静脈が青黒く浮き上がって膨らんでいる
5 疲れやすく、呼吸も浅く、打撲した痣がなかなか治りにくい
これらの症状が見受けられれば腹部瘀血症の疑いが考えられます。
【予防方法】
・食生活に気を付ける
・嗜好品を控える
・適度に運動をする
・快眠を確保する
上記のようなことが大切です。
また当院の鍼灸治療では、気や血の運行を促進するツボを用いて治療し瘀血症状を改善させていきます。
慢性的な痛みのある方は一度自分のお腹と舌をチェックしてみましょう。